はじめに
日本国内でのドローンの飛行に関しては、「電波法」、「航空法」等の各種規制の法律があります。面倒なカテゴリーではありますが、FPVで遵守すべき「電波法」に関しては比較的楽にクリアする方法がありますのでご紹介します。
本記事の内容は、以下が前提となっています
- BNF、RTF、PNPのドローンを利用し、ドローン自作は考慮に入れない
- 無線局免許状の取得はTSSを利用する
- 本記事は無線局免許状の申請が確実に通る事を保証する内容ではない
- 本記事は申請は自己責任で行う上であくまで参考情報として掲載
- TSSの手数料、郵送先などの情報は必ずTSSのHP等で申請者自身の確認が必要
FPVドローン実施の際に遵守すべきこと
航空法
こちらの動画(12:12)で紹介していますが、基本的な知識があれば、法に触れる様なミスは犯さないと思います。ここは、YOUTUBEで様々な方が紹介しているのでいくつか目を通す事をオススメします。
電波法
ドローンは無線を利用して操作を行います。日本は無線の電波に関して法律で規制がされているので、知識なくドローンを飛ばすのは法に触れる可能性がありますので違法行為をしない様に注意が必要です。
安全とモラル
「航空法」「電波法」遵守は基本ですが、その上でドローンを飛ばすには、事故のリスクが発生します。飛ばす際は他人がいない場所で飛ばしましょう。また私有地以外で飛ばす際は周りに迷惑がかからない様に十分な配慮が必要です。
FPVで電波法を守るために必要なこと
アマチュア無線4級以上の取得
ご存知の通り、アマチュア無線4級の国家試験に合格する必要があります。これは、「無線局免許状」取得するために必要な資格であり、アマチュア無線4級をとればFPVできる資格が得られるわけではありません。取得には二種類のプロセスがあります。
- 講習を受ける
- 直接試験を受ける
僕は1 は経験がありません。2を選択し2週間勉強して合格しました。試験の難易度はそれほ度高くありませんでした。勉強の内容が容易と言う意味ではなく、試験に出題される問題が覚えやすい問題ばかりだったと言う意味です。僕は「書籍 完全丸暗記 2019年度版」をタイトル通り、完全に丸暗記しました。
主題された問題の難易度が低めだった為、3級もためしにトライしたら合格できました。3級の試験は4級で覚えた問題が多数出題されたのです。2は1に比べ実費が安く済むメリットがあると思います。皆さんも新バージョン「初級アマチュア無線予想問題集2020年版: 完全丸暗記」を暗記してとこの面倒な課題はサクッとパスしましょう。
無線局免許状の取得方法
ここからが、本記事のメインコンテンツです。
さて、アマ4を取ってからも面倒が続きますが、ドローンに注力しスムーズにフライトを始める為にも、無線局免許状の取得は時間をかけず計画的に進めましょう!方法はいくつかありますが、僕の場合は、書類作成代行を依頼しサクッと申請を済ませました。これでドローンの知識など深めることに注力できます。流れは以下です。
- 申請するVTXの種類を決める
- 書類作成代行を依頼する
- レクチャーに従い申請作業を行う
- 無線局免許状が届くのを待つ
僕は2回申請を行い、2回目の申請はショップ提供の送信機の系統図をベースに書類を作成し問題なく申請が通りました。上記の流れを1つずつ説明していきます。
書類作成代行を依頼する場合、新規申請時はトータルで17,000円くらい実費が必要になりますが、送信機系統図の添付や書類記入、申請のサポートしてもらえるので対費用効果はとてもあります。
申請するVTXの種類を決める
これは大事です。申請の手間を減らすためにも計画的に行いましょう。と言っても僕の場合は決めるのは簡単でした。(しばらくは
ドローン自作はしないと決めているので)飛ばしたい機種(BNF、RTF、PNP)に利用されているVTXを選択するだけでした。僕の場合FPVドローンはほぼ海外から購入します。海外から届くには時間がかかるので、購入とほぼ同タイミングで申請の手続を行なっています。ドローン選びが本当に楽しいひと時ですね!自然な流れで多くレビューされている有名機種を選択する形になります。その様な機種で利用されているVTXは様々な機種で利用されており、そのVTXの
を取得すればより多くの機種を扱える様になるので有利です。僕が無線局免許状を取ったVTXは以下です。
- Whoop_VTX
- Happymodel Mobula6 VTX
- Unify PRO NANO 5G8
- TBS UNIFY PRO 5G8 V3 (SMA)
- TBS UNIFY PRO 5G8 HV (SMA)
- TBS UNIFY PRO 5G8 HV – RACE (SMA)
- BETAFPV Z02
- RUNCAM TX200
- EACHINE ATX03 MINI
1〜3がmicro drone 向け、4〜6は本格的な5インチドローン等によく利用されている物です。
ゆくゆくは5インチ機でバリバリFreestyleを行うつもりなので5インチ機ドローンの注文と同時に申請を出しました。
上記VTXの系統図を持っていますので、必要な方はご相談ください。
書類作成代行を依頼する
某有名な技術士さんT氏にメールで依頼を行い、非常に懇切に申請をサポート頂きました。費用も1回8000円でかなり良心的なサポートです。
申請のレクチャー通りに申請手続を行う
レクチャーを受け学んだ申請手順は以下となります。
申請手順
① 各種書類の記入
- アマチュア局の開局・変更申請の保証業務を行なっているTSSへの保証願書
- 開局申請書
- 工事設計書
各資料には、「第〇〇送信機」と記入する箇所がありますが、これを資料間で記述を合わせる必要があります。
必要な書類はここからDL可能です。
② 書類を全てプリントアウトする
- 保証願書
- 開局申請書
- 工事設計書
- 送信機系統図
- TSSへの振り込み完了画面キャプチャ(ネットバンキングの場合)
書類上に押印箇所が2箇所あるので忘れずに。
③ TSSへ手数料の振込
新規時: 4,800円
変更時: 4,000円
を三菱UFJ銀行 / 赤坂支店 普通 4860008 テイエスエス(カ)
へ振り込みます。
ネットバンキングの振り込みの場合、エビデンスとして完了画面のキャプチャをお忘れなく
④ 振り込み証明書を所定の欄に貼るか添付する
振り込み完了画面キャプチャをプリントアウトし添付しました。
⑤ 収入印紙を購入し開局申請書の所定欄に貼る
郵便局かコンビニで 4,300円の収入印紙を購入し開局申請書の所定欄に貼ります。
これは変更時(VTX追加時)は不要です。
⑥ 書類一式をTSSへ郵送
A4版かB5版、もしくはクラフト長3版封筒を準備してTSSの宛名を書きます。
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 3-11-1 TSS 株式会社保証事業部
無線局免許状が総合通信局から返送されるので、返信用小型封筒の表面に申請者の住所氏名を書き84円切手を貼って同封し発送する
新規申請時必要書類のサンプル
TSSへの保証願書
開局申請書
工事設計書1ページ目
工事設計書2ページ目
まとめ
僕の知識不足もありますが、正直に言うとアマ4の試験問題はドローンを考慮した出題が全くないし、取得した無線局免許状にVTXの情報が書いていない等、このドローン用の無線局免許状の役割に少しながら疑問点があります。しかしながら秩序を保つルールですのでしっかり守って安全に楽しくドローンを飛ばしましょう!
初めまして。
私は最近5インチフリスタ機を組み立てまして、TBS UNIFY PRO 5G8 V3で開局申請をしようと考えております。
つきましては、このVTXの系統図をお持ちのようですが、可能ならばコピーをお譲りしていただけないでしょうか。宜しくお願いします。
もちろんOKです✨ 探してメールで共有致します。少しお待ちを。
早速のご返事、ありがとうございます。楽しみにして待っています。
はじめまして、最近FPVドローンを始めまして、情報収集しながら機体購入などを進めております、この分野なかなか奥が深くて興味津々です。VTXについては「TBS UNIFY PRO 5G8 V3」を入手し、これから無線局免許状の申請(変更)予定です。勝手なお願いで恐縮ですが、送信機系統図のコピー等をお譲りしてもらえないでしょうか?
もちろんです。
メールで共有しますね✨
恐れ入ります。ご連絡させて頂いたDARこと横山と申します。
念のためこちらにもコメント残しておきます。
何卒宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます!
以降はメールでやり取りをお願い致します🙇